After -deconstruction "God Ideology"
「あら，これは…ルーシー姉さんからの手紙だわ！」

マリーはずいぶん顔をびっくりさせて，ジラスやジラスの父，ソラガスを呼びつけた．

さながら家族会議でも行うかのようである．

呼びつけられたジラスやソラガスは何があったのかわからない様子できょとんしていた．

「今日，めったに来ない郵便やがうちに来たのよ．」

そう興奮して口早に言うマリーを聞いて，ソラガスの方は事がわかったようにうなずいていたが，ジラスのほうはまだあまり郵便の事を知らないからか，どうして両親がそわそわしているのかわからなかった．

「おい，とりあえず開けてみろよ．」

ソラガスは封をあけることを促した．

マリーもとりあえず封を開けてみてその中身を取り出した．

さほど高級ではない安紙が1枚だけ入っていた．

そしてそれを取り出し，読み始めた．

「皆さんはこの冬の日をいかがお過ごしでしょうか．

　私も元気ですといいたいのですが，残念ながらちょっと体の具合が悪くて，私ひとりではどうにもなりません．

　冬の間だけでも構いませんので，ミナトシティまで来ていただけませんか．」

マリーはそこにうなだれ込んででしまった．
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