After -deconstruction "God Ideology"
 奴は迷うことなく物入れのふたをあけてしまった.

火神は懐かしい光に打ちのめされたように気を失ってしまった.

そして奴は,

「何やってるんだひけ?」

なんてことはない.

光陣営のところにいたひけーこんだった.

ひけーこんはその火神を囲んでいる物入れを自慢の尻尾で破壊した.

そしてやさしく尻尾を振り回し,火神を目覚めさせた.

「お願いします.

 命だけはお助けください.

 …ってひけひけか?」

火神は急に我に返ったようだ.

ひけーこんの作戦は正しかった.

「お前は水神じゃないんだから,しっかり闇軍団に抵抗してもらわないと困るひけ.」

「…?…あ,ああそうだな.

 おれは闇の奴等を倒しに来たんだったな.

 あは,あははは.」

「あは,あはははではないひけ.」

(…水神じゃないんだから?)

ジラスはカハシのことを少し思い浮かべた.

どういう意味なんだ?
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