After -deconstruction "God Ideology"

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　ひけーこんには特殊能力がいくつかある．

そのうち今ふんだんに使っているのが「気配探索」である．

人間の支配を感じることができるというものだ．

火神があっけなく見つかってしまったのもそうだ．

火神はそんなことを思い出しながらひけーこんの後についていった．

そしてふいに聞いてみた．

「そういえば，生神の人ってどういう人かわかっているのか？」

「わかっているひけ．

　女性で，そう，火神と年齢も変わらないと思うひけ．」

ひけーこんは迷わず先に進んでいた．

おそらく生神の「気配」を感じているのだろう．

ミナトシティにいたこともある火神の知らないような場所に向かっていた．


　それからしばらくもしない間にひけーこんはそう大きくない家の前で止まった．

「ここに生神が，そしてこの街の住人がまとまって非難をしているひけ．」

火神にひけーこんがささやく．

火神はその家を見てみた．

大きくはないが，壁や窓はこぎれいにしてあった．

もっとよく見ると星字架が掲げてある．

どうやらここは何かの神聖な施設らしい．

ひけーこんは乱暴にドアを開けた．

ドアは無抵抗に開いてしまった．

その音に連動して中にいた人たちの叫び声が聞こえた．

しかし火神が一緒に侵入したときには声もしなかったし，人の姿を確認することはできなかった．

それでもなお何かを信じ，引き寄せられるように突き進んでいくひけーこんの姿を火神は見た．