After -deconstruction "God Ideology"



 3人がユテーラのおいしいリルラー料理を食べ終わる頃にはカハシも,そしてネコハクも和やかな雰囲気の中にいた.

料理の力に大きいものがあるとその場にいる誰もが感じた.

しかし,時間はやってきた.

部屋の扉がまた開いた.

「カハシ,もう行くぞ.」

独立神だった.

カハシは矢のような声に自分の下女を思い出してびくびくしていた.

下女のように愛想なかったのだ.

「心配しなくてもいい.

 私は下女ではない.

 奴らは星や月の手足に過ぎないから,ああなんだ.

 私は独立神だ.

 誰の手足でもない.

 私は感情が出せない.

 まあ,慣れろとも言わないが.」

カハシは何もせずにただ独立神の方へと近づいていった.

「久しぶりに楽しかったよ.

 もう行ってしまうのは寂しいけれど,仕方ない.

 また来られたら来て欲しい.

 まだ君の話を聞いていないから.」

「また来てね.

 兄さんはすぐに落ち込んでしまったり,閉じこもってしまうから,助けに来てね.」
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