After -deconstruction "God Ideology"
(!)

「ジャハーヌは,まさに人が変わったようにジュドス帝国のために尽くした.

 といっても彼の仕事はトラベラス島の魔物の長として魔物の教育をすることだった.

 しばらくしてハサタム一行がトラベラスに来て,ジャハーヌはジラスに戻ることができた.

 そして帝国内の民政主義者と協力し,ジュドス帝国は滅びた.

 そして平和な国家ができた.」

独立神は,遠くを見つめていた.

カハシには独立心が悲しく映る.

「だが,ここには島が無くなってしまった.

 ハサタムや民政主義者ごときでは島をどこかにやるのは無理だ.

 トラベラスが不思議な場所であったのは事実だ.

 平和な国家は魔物には全く興味を持っていない.

 統治者達,いや,国民全てはトラベラス島を無視した.

 しかし,そこをついて狙った一団がいる.

 それが今の星と月,闇軍団流に言えば,光軍団だった.

 …カハシも馬鹿でないからわかるだろう,トラベラス島こそが

「マジックヴィレッジ.」

二人の声が同時に出てくる.

しかし,声の大きさは変わらなかった.

(トラベラス島がマジックヴィレッジ…)

「次のところへ行こう.

 お前にはこの歴史を伝えてほしいんだ.」

しかし独立神はカハシの方を見ていなかった.
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