After -deconstruction "God Ideology"
虚4
「処刑」


 無神と親交のあったネコハクの家にはネコハクが大切にしていたものがしまってある.

それは独立神にマジックヴィレッジができるまでの話を必死に取ってまとめたノートである.

このノートにはマジックヴィレッジができるまでのいわゆる「はじめの書」の独立神なりの理解が書き留めてあった.

ネコハクは何かあるたびにこのノートを読み返していた.

ネコハクも津波が静かになったとき,何が起こったのか大体は理解していた.

いつもは妹のユテーラが立っている台所のコンロに魔法で火をつけてみた.

火はついてくれた.
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