After -deconstruction "God Ideology"



 ペテルークに到着したら,船長は到着が遅れたことを謝った.

ミナトシティへ行く船は,明日出航することになっている.

それで,今日はペテルークの治外ホテルに泊まることになっている.

そのホテルの中へ入っていった.


 そのホテルは石造りのぶっきらぼうの建物だった.

緑色の植物が窓枠になっている.

開拓期からある年代物だろうか.

チェックインを済ませると,3階の海がきれいに見える部屋に案内された.

「ここがペテルークなんだな.」

「どことも変わらないでしょ.

 この街も変わってしまったよ.

 昔はもっと地味だったのに…」

マリーはそう言うと,部屋のドアのほうに向かっていた.

「母さん,どこへ行く?」

「ちょっとフロントまでね.荷物を確認に.」

ジラスはあきれて物が言えなかった.

そして,母さん,気が立ってるな,と思った.

ジラスは窓の外を見た.

マリーは最近のペテルークを良く言っていなかったけど,ジラスには落ち着いたいい海の眺めに満足だった.

落ち着いた,というのは甲板に比べて,なのかもしれない.
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