After -deconstruction "God Ideology"
 ジラスは船の上の手琴のおじさんの話を思い出していた.

「リーフの恋のおまじないか.

 でも,リーフは自力でこの地方を救出したんだろう?

 リーフの恋人に告白しなかったんだろう?

 だったら,そんなのわからないじゃないか.

 きっと恋人になれたときは自分が頑張ったと思うんだな.

 となると,このおまじないは変な話だな.

 でも,関係ないのにどうして思い出したんだろ?」

海はいつも通りだった.

白い鳥が飛び交っていた.

ジラスはベットに寝っ転がった.

(あー気持ちいい.

 やっぱりベットはこう床の上にないと.)


 その日は何事もなく過ぎ去っていった.

マリーの不安だけを除いて.
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