After -deconstruction "God Ideology"



 ペテルークの日の夜は無事に明けた.

港内のホテルというよりも宿屋をチェックアウトすると,もう港にはミナトシティの町のマークである豚の絵のある船が待っていた.

いよいよミナトシティに行くことができる,ジラスはだんだん楽しみになってきていた.

昨日は久々の固定ベットだったことも手伝ってか,眠れなかった.

楽しみ,とはいっても,ジラスの顔を見る限り,そういうことはお世辞でも言うことはできない.

彼の顔は目にくまを作り,ぼけっとしていた.

逆に苦しみだったのかもしれない.


 豚の絵のある船はフラメラスの港にはまず入らないと思われる大きさで,ジラスはどのくらいなのかという具体的な数値を上げることができなかった.
★豚の絵:ミナトシティはかつて豚型貯金箱のブニョタによって守られたという奇妙な伝説を持つ.豚の絵とは,このブニョタのことである.

それ位なのである.
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