After -deconstruction "God Ideology"
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　ジラス親子はというと，あれから無事にミナトシティに辿り着き，マリーは早速目的の姉であるルーシーの看病を始めた．

ルーシーには夫がいるが子どもはいないらしい．

だからルーシーの夫は一人では手に負えなくなって助けを求めに来たらしい．

ルーシー伯母さんの病気は話に聞くところによると，ミナトシティ特有の熱病らしい．

ただ，その病気は人に伝染することはないらしい．

そこはともかくとして，ジラスには厄介な課題が残っていた．

それは学校というところで行かなければならなかった．

今まで学校に行く習慣のなかったジラスには決して楽なことではなかった．


　ジラスはマリーに連れられて学校に行った．

まずはじめに簡単な問答があった．

そして臭う位の厚化粧ののった中年のベテランっぽい教師と呼ばれる人に連れられて教室という場所に連れて行かれた．

もうそこには当然ながらマリーの姿はなかった．

「はい，それでは今日はまず，新入生の紹介をします．

　ジラス君です．」

拍手はあったがあまり多くなかった．

それもそのはずで，ドアを開けても，教室の中央に1つ机が置いてあっただけだった．

その机の主はやる気が無い訳ではないのだろうけど，下ばかり向いていて少し悲しそうに見えた．

栄養状態はそれでも過多のようで，そのアンバランスさが印象的な人だった．
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