After -deconstruction "God Ideology"

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　何だかんだいっても，下校するときには2人はすぐに仲が良くなっていった．

2人ともあまり多く友達を持っていなかった．

ジラスは来たばかりだし，カハシはいつもいじめられていた．

カハシは対人恐怖症寸前だった．

2人はしばらくそれぞれの地元の話で盛り上がっていった．

地元の話も終わると今度は最近起こった不思議な話で会話の花を咲かせていた．

「…それでさ，そこから謎のまた別の人が出てきて，それで僕を連れ去ってしまって，この町に来たんだよ．」

「それで連れ去ったのは結局誰だったんだ？」

「いや，この街の孤児園にさ，僕を置いて『私は用がある』とか言っていなくなっちゃったんだ．」

カハシはあまり楽しい話題ではないにもかかわらず，目を躍らせて話していた．

「あ，おれは確かこっちだった気がする．

　それじゃあな．」

「うん，それじゃあまたー．」

「それじゃあ，明日その指輪を持ってくる．」


　カハシはこの日，学校がこんなに楽しいものだとは思わなかった．

少し息を切らせながら歩いていた．

だからか，その帰り道に奇妙な声がしたのには気がつかなかった．

「どこだ，…どこにいるんだ…（ひけーひけー）」