極上に甘いキスしてみない?
――――――――――ドンッ!
目を閉じたとたん鈍い音が耳に届いた
そして怖くて閉じていた目をそっと開けた…
そこにいたのは…
「つ、翼…先輩…っ…」
なんと現れたのは翼先輩だった…
鈍い音は先輩がおもいっきり壁を殴った音だったみたい…
「さて、君は桃花ちゃんに何をしようとしてるのかな?」
翼先輩の顔は笑っているけど
目の奥が笑っていない…
「べ、別にあんたには関係ない…」
「早く桃花ちゃんから退いたほうが身のためだと思うけど」
「はっ、あんたなんだよ?」
すると先輩は木下くんの胸ぐらを掴んで
「いいから早く失せろ。俺ケンカとかはしたくないんだけど」
今まで聞いたことないくらい翼先輩の声は低かった…