キミと青空。 ~私たちの青春を~
体育祭
あれから、私たちはみんな意気投合して、休み時間も放課後もよく一緒にいるようになった。
やっぱり女子の視線は気になるけど、特になにもしてこないから今のところ大丈夫かな……?
そんな毎日だけど、最近は少し学校が活気づいている。
理由は、もう一ヶ月後に迫った体育祭。
「あーだるい……」
私のような運動音痴にとっては苦痛でしかないけど。
「実行委員立候補いないかー?」
私たちのクラスでは、今 体育祭実行委員を決めている最中だ。
別にやりたくないし、早く終わらないかなー…。
教室の空気がだらだらし始めたその時、一人の女子が手をあげた。
「私やります」
真面目な子もいるんだなーと思ったけど、なんだか違和感を感じる。
……? この声……
「百合!?」
嘘……なんで百合が? この前は百合もめんどくさいって言ってたのに。
「じゃあ女子は橋本で決定な。男子はいないかー?」
「はい」
その声の持ち主に、私はまたもや驚く。
蓮くんまでやるの!?