キミと青空。 ~私たちの青春を~

結局二人が戻ってきたのは授業が始まる寸前。

きっとこれからもこんな日々が続くんだと思うと、胸が重くなる。


「はあ……」



ため息が止まらない。

仕方のないことなのになあ……。私ってなんか自己中?


朝の登校も一人。お弁当を食べるのも一人。もちろん放課後も一人。



そんな毎日が続いて、どんどん私と三人の距離は離れていった。



気がつけば、体育祭はもう三日後。

一人で過ごすことにも慣れてきたけど、やっぱり寂しいのは同じだった。



今日も私は、一人でお弁当を食べていた。

天気の悪い日は教室で食べているけど、屋上の方が落ち着くからだいたいは屋上で食べている。



三人は朝の集まりもあってお弁当を準備する時間がないらしいから、購買で買ってるって行ってた。


お昼も集まりがあってゆっくりお昼ごはんを食べてられないから、自然に私が一人で食べることになるんだけど。


お弁当を食べ終わり、帰ろうとしたころだった。


「ちょっと、正弘へたくそ!」

「仕方ねーじゃん。俺こういうの苦手なんだよ」

「貸してみろ。俺がやってやるよ」


聞き覚えのある話し声が聞こえる。

この声……って、百合たちだよね……?


心臓の音は激しくなりはじめ、冷や汗もかいてきた。


……どうして? 今は実行委員の集まりがある時間だよね?

そうやって言ってたよね?


ここから階段を降りてすぐのところに空き教室がある。

そんなに距離もないし屋上へ続く階段は特別けっこう響くから、普通の話し声で話している三人の声はよく聞こえる。



きっとこれだけ聞こえるんだったら、空き教室のドアも空いているんだと思う。




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