キミと青空。 ~私たちの青春を~
その言葉で、体育祭実行委員の話なんだとわかった。
「あ、ごめん! すぐ行く!」
百合は、『考えといて』と小さな声で言って、走っていった。
そんなこと言われても……。
私は、なんとなく教室に行くことにした。
――……
教室には誰もいなくて、静かだった。
外からは、百合の司会の声が聞こえる。
そして私は、また眠りについてしまった――……
なんだかすごく心地いい。
誰かが私の頭を撫でている。
とても大きくてゴツゴツした手だけど、優しい手だった。
――……
「ん……」
今何時? てか私寝ちゃって……。
そのとき、ふと机の上に冷たいものが置かれていることに気づいた。
「なにこれ……」
カルピスウォーター……私の好きなやつだ。