キミと青空。 ~私たちの青春を~
ギィィ……
「美琴~!」
「あ、百合!」
今はお昼の時間みたいで、百合と正弘くんがお弁当を持ってきた。
「食べよっか」
私たちは、久しぶりに四人でお弁当を食べた。
「蓮からあげちょーだい」
「ちょっ! あー! 勝手に食べてんじゃねえ!」
こんな他愛もない会話を聞くのすら楽しくて、平凡でつまらないはずだった私の高校生活はキラキラと色付いていった。
「ねえ……美琴」
「なに?」
「私に、言うことあるでしょ」
やっぱり、百合には気づかれてたみたい。
さすが幼馴染みだよね。
「へへっ」
私は、あえてなにも言わなかった。
今日、私は好きな人ができました。