キミと青空。 ~私たちの青春を~

「ねむ……」

もう、今日のところは考えるのをやめて、早く寝ることにした。


――……

「おはよー美琴ちゃん!」

「あ、桃羽ちゃんおはよー」

私には、最近仲良くなったクラスメートが二人いる。

少し癖っ毛で、いつもポニーテールの前園 桃羽(まえぞの ももは)ちゃん。

けっこう明るい性格だから、すぐに仲良くなれたんだよね。


そして、桃羽ちゃんと仲がいい三島 咲緒(みしま さお)ちゃん。

ボブで明るい髪色の咲緒ちゃんは、ちょっと天然……かな?


私が百合たちと距離をおいているとき、ひとりぼっちだったのを気にかけて話しかけてくれたんだよね。


まだ仲よくなったばっかだけど、二人とは一緒にいて楽しい。


私と百合が仲いいのは二人とも知ってると思うけど、なんでぼっちでいるのか、むやみに聞いてこないところが安心する。


「あれ、咲緒ちゃんは?」

「あー、咲緒はね、今日寝坊したから先行っててって言われたの」


やっぱり咲緒ちゃんらしい。


「ねえ、美琴ちゃん」


「なに?」


「あっ、迷惑だったらいいんだけど……あのね、今度から一緒に学校いかない?」


桃羽ちゃんが少し言いにくそうな顔だったから身構えてたけど、あまりにも予想してなかった言葉で「いいの……?」と、ため息に似た声が出た。



「いいよ! 当たり前じゃんっ! なんなら帰りも一緒に帰る?」



私は桃羽ちゃんと咲緒ちゃんの邪魔をしてしまうんじゃないかと思ったけど、桃羽ちゃんが「逆に一緒に行きたい!」って言ってくれて、その言葉に甘えることにした。


「あっ、佐川くんだ~!」


名前だけで、体がビクッと反応する。

って……正弘くんの方か……。

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