キミと青空。 ~私たちの青春を~
「見に行きますか?」
「行きます!」
さっきまでは興味ないとか思ってたけど、その王子さまが正弘くんなら話は違う。
ずっと正弘くんに会いたかったんだもん!
恋愛感情ではないけど、百合の幼なじみだよ?
会いたいに決まってるじゃん!
私はすぐに立ち上がって、2組へと走っていった。
私たちは3組で、隣の教室だからすぐにつく。
内心ドキドキしながらも、そ~っと教室を覗いた。
「うわっ、すごい人だかり……」
女子が多すぎて見えないよ~!
百合はスマホをいじりだす。
その後すぐに、正弘くんが女子を掻き分けてこっちへ来た。
百合が、正弘くんにライン送ったみたい。
「えっと……」
私を見て苦笑いする正弘くん。
なんだろう……私の名前? だよね。
「あ、あのっ! 雪野 美琴です! はじめまして……?」
「あー、美琴ちゃんか! はじめまして!
佐川 正弘です」
かっこいい……よく見ると、さっきの蓮とか言う人と似てるかも……。