キミと青空。 ~私たちの青春を~
―キーンコーンカーンコーン……
「やばっ!」
「ごめん正弘! 私たち戻るね?」
正弘くんは、笑顔で手をふった。
もう少し話したかったのに……タイミング悪い。
その日もあっという間に一限目二限目と終わっていき、気づけばもう四限目も終わっていた。
「ねえ美琴。今日はお弁当、正弘と食べない?」
「え、いいの?」
正弘くんって友達多そうだし……なにしろ女子の目が怖い。
「大丈夫! 正弘は絶対にいいって言ってくれるよ!」
百合は、誘ってくるねー! と人の話も聞かずに走っていってしまった。
本当に正弘くん好きなんだな~。
……好き? いや、それはないか。
恋愛対象としては見てないと思う。
たぶん。
しばらくすると、百合が正弘くんをひっぱって教室に来た。
その瞬間、女子たちが「キャー!!!」と黄色い歓声をあげる。
なにあの声。どっからでるの??