猫系彼氏は今日もキマグレ
カコーンッ
野球部男子が打ったボールは空高く飛んでいく。
「すみませーん!ボール取ってくださーい!」
「はーい」
あんな祐麻くんのキマグレ話から、約二時間後。
私はグラウンド近くのベンチに腰を掛け、サッカーをする楽しそうな祐麻くんを眺めている。
「よいしょ」
頼まれたので、ボールを拾い野球部さんへ持って行く。
「すみません、ありがとうございま…」
「みいじゃん!」
「へ……あ、隼人!」
ボールを渡した野球部さんは、小中高とずっと一緒で腐れ縁の隼人だった。
そうか、隼人は野球部だったっけ。
「なんか久しぶりだな」
祐麻くんと付き合ってから、祐麻くん以外の男子と喋ってなかったかもしれない。
「そうだね。野球頑張ってる?」
「もちろん。レギュラーだぞー?」
「レギュラー!?凄いね」
野球のことを語る隼人の目はキラキラしていて
本当に野球が好きなことが伝わってきた。
「またな」
「野球ファイト!」
その後、隼人が先生に呼ばれたので話は終了し
ベンチに戻りまた腰を掛けると
「みいー」
サッカーで汗をかいた祐麻くんが来た。
「さっきまで喋ってた人、誰」
「幼なじみの隼人だよ」
「へえ、、、」
祐麻くんは少しだけ何か考えると
私の手を取り
「まあいいや。帰ろー」
そう言った。
「何がまあいいの?」
「なんでもない、なんでもない」
何かを隠している、猫系彼氏。
野球部男子が打ったボールは空高く飛んでいく。
「すみませーん!ボール取ってくださーい!」
「はーい」
あんな祐麻くんのキマグレ話から、約二時間後。
私はグラウンド近くのベンチに腰を掛け、サッカーをする楽しそうな祐麻くんを眺めている。
「よいしょ」
頼まれたので、ボールを拾い野球部さんへ持って行く。
「すみません、ありがとうございま…」
「みいじゃん!」
「へ……あ、隼人!」
ボールを渡した野球部さんは、小中高とずっと一緒で腐れ縁の隼人だった。
そうか、隼人は野球部だったっけ。
「なんか久しぶりだな」
祐麻くんと付き合ってから、祐麻くん以外の男子と喋ってなかったかもしれない。
「そうだね。野球頑張ってる?」
「もちろん。レギュラーだぞー?」
「レギュラー!?凄いね」
野球のことを語る隼人の目はキラキラしていて
本当に野球が好きなことが伝わってきた。
「またな」
「野球ファイト!」
その後、隼人が先生に呼ばれたので話は終了し
ベンチに戻りまた腰を掛けると
「みいー」
サッカーで汗をかいた祐麻くんが来た。
「さっきまで喋ってた人、誰」
「幼なじみの隼人だよ」
「へえ、、、」
祐麻くんは少しだけ何か考えると
私の手を取り
「まあいいや。帰ろー」
そう言った。
「何がまあいいの?」
「なんでもない、なんでもない」
何かを隠している、猫系彼氏。