君にきちんと愛される時
「はぁ…はぁ、あのね愁くっ、ゲホッ……
私どんなに冷たくされても好きなんだ
愁くんのこと、
正直もううざいと思ってるでしょう?
はぁはぁ……でも愁くん好きだよ
ただそれだけなんだよゲホッゲホッ
だから、辛いんだ、愁くん私を振ってください……」
沈黙が続く
私の呼吸の音だけが響く
「はぁはぁはぁ……」
ギューっ
え?久しぶりの温もりと柑橘系の匂い
抱きしめられてる……?
「愁くっ「お願いだから…もう少し待ってて」
と苦しそうに言った
どうして?どうしてそんなに苦しそうなの?
するとすぐ離し
「とりあえず保健室連れてくから」
また冷たい愁くんに戻ってしまった
逃がしたくないと思い
もっと強く袖を引っ張った
あー泣かないでさいごまで言いたかったのに
「ずるいよ……」