封印の虹 Vivid army
つかの間の平穏 迫りくる空操禁書
入学から半年が経ち、訓練にも慣れてきた。そして、皆も油断し始めていた。
「最近の訓練は甘すぎる!聞いた話と違うぞ!」
「おじいちゃんから聞いた話だから変っていてもおかしくないじゃないか。何年前の話だよ」
「50年前……」
墨礼は入学する前から元軍人のおじいさんから話を聞いていたらしい。でもおじいさんは50年前の他の国と戦争していた時代の人だから言っていることが今と大分違う。
「ヤバい、銅忘れてきた!」
「鼠優子、今から他の組の子に借りに行ってくるのは?」
「今日は陸総合だよ!」
そう言えばそうだった……陸総合とは、陸で戦う生徒全員で受ける訓練である。いつもは組に分かれているから借りに行けるけど、今日は借りられない。
「あっ海の子に借りに行くのは?」
「海!?まさか、海軍の奴から……絶対にやめろ!陸のやつ全員馬鹿にされるぞ!」
「墨礼、今は違うんだ。もう陸と海は仲悪くないし背に腹は代えられない!」
結局、墨礼の反対を押し切って愛恩の言う通りに海の子へ借りに行った。
「最近の訓練は甘すぎる!聞いた話と違うぞ!」
「おじいちゃんから聞いた話だから変っていてもおかしくないじゃないか。何年前の話だよ」
「50年前……」
墨礼は入学する前から元軍人のおじいさんから話を聞いていたらしい。でもおじいさんは50年前の他の国と戦争していた時代の人だから言っていることが今と大分違う。
「ヤバい、銅忘れてきた!」
「鼠優子、今から他の組の子に借りに行ってくるのは?」
「今日は陸総合だよ!」
そう言えばそうだった……陸総合とは、陸で戦う生徒全員で受ける訓練である。いつもは組に分かれているから借りに行けるけど、今日は借りられない。
「あっ海の子に借りに行くのは?」
「海!?まさか、海軍の奴から……絶対にやめろ!陸のやつ全員馬鹿にされるぞ!」
「墨礼、今は違うんだ。もう陸と海は仲悪くないし背に腹は代えられない!」
結局、墨礼の反対を押し切って愛恩の言う通りに海の子へ借りに行った。