封印の虹　Vivid army
あの話を聞いてから、竹林が帰ってこなくなった。優亜はとても悲しんで食事も喉に通らなくなった。
これは危険だと思い、私は嘘をついた。竹林は優亜が生きられるように、薬を作っている、材料を調達して絶対に帰ってくると。

優亜は少し安心したようだ。それからずっと、竹林が帰ってくることを信じて待っていた。

私と竹林たちの友人は竹林を捜索していた。目撃情報も集まり、パンドラ湖に行った可能性が高いことが分かった。

念のためにとガスマスクを着け、防御力の高いストーリィを装備した。

パンドラ湖を探す人と洞窟を探す人に別れた。私は洞窟の中を探した。
洞窟の中には池がある。そこに竹林がいた。

白旗を握りしめて死んでいた。

足が池に浸かっていたので地面に横たえた。足には傷があった。
池の水を調べると、Lost paradiseとfall downを融合させた、あの優亜の命を奪うものと同じだった。

このことを優亜に教える訳にはいかない。私は隠すことにしたよ。
握りしめていた白旗を竹林から取り、何かないか調べる。その時、背後にピジョンの視線を感じた。

私たちは竹林の遺体を置いて一目散に逃げた。きっと、今でも遺骨が残っているはずだよ。

一日、何事も無かったかのように過ごして、次の日に竹林の友人が上に報告した。

その日、どうやって誤魔化し続けようか考えて竹林の部屋に入った。竹林の机に手紙が置かれていた。あとが残らないように開けると、優亜への手紙が入っていた。

僕は、君と子供を守るため死にに行きます。白旗が無いと、祈望軍は予言通りに壊滅して、人類も滅びます。予言では、僕しか取りに行けないのです。
名前を知れないのも、顔も見られないのもつらいですが、二人が幸せに生きることを願って、白旗を手に入れます。

竹林は、、優亜が助からない事を知らなかった。優亜を助けるために薬を研究したが、長年の研究で作られた魔力兵器は強力で、対抗する薬は出来なかった。

もし優亜も助からなかったら。美理矢は一人になってしまう。そう思って私はすぐに研究を再開した。
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