封印の虹 Vivid army
電車を降りて、切符を渡す。私が入学するときに、この駅から旅立ったことを思い出して懐かしく思った。その時のお母さんを今でも忘れられない。
「なんか、昨日までいたところと全然違う」
愛恩が重そうな荷物を抱えてそう言った。嫌なこともあったけど、懐かくって安心する景色。帰ったら、次は戻れなくなりそうで怖くなってしまう。
家は山の方にあって、駅まで少し歩く。けど、訓練に比べれば大したことない。
荷物を背負いなおして、歩き始めようとした時、昔に私を仲間外れにしていた子たちがひそひそと話していた。
「この時期に帰ってくるって……やめたのかな?」
「単に帰省してきただけかもしれないよ」
「やめていたとしても、一度はラストと戦って生き残ってるってことじゃん、凄い。もっと仲良くしときゃよかったよ」
仲間はずれにしていたのに、戦ったら凄いとか言う。こういう人たちって信じられない。
そのまま家に向かって歩いていると、いつの間にか家の前に来ていた。
「ここが桃心の家……」
木造で、桃色のペンキが少しはげた、クモの巣が張られている家。
「うん、何かボロくなってる気がする。最後に見た時は、新しくは無いけどもっと可愛いさが残ってたよ」
私が祈望軍のところにいた期間は長かったのかな?自分ではもっと短く感じたんだけどな。
「なんか、昨日までいたところと全然違う」
愛恩が重そうな荷物を抱えてそう言った。嫌なこともあったけど、懐かくって安心する景色。帰ったら、次は戻れなくなりそうで怖くなってしまう。
家は山の方にあって、駅まで少し歩く。けど、訓練に比べれば大したことない。
荷物を背負いなおして、歩き始めようとした時、昔に私を仲間外れにしていた子たちがひそひそと話していた。
「この時期に帰ってくるって……やめたのかな?」
「単に帰省してきただけかもしれないよ」
「やめていたとしても、一度はラストと戦って生き残ってるってことじゃん、凄い。もっと仲良くしときゃよかったよ」
仲間はずれにしていたのに、戦ったら凄いとか言う。こういう人たちって信じられない。
そのまま家に向かって歩いていると、いつの間にか家の前に来ていた。
「ここが桃心の家……」
木造で、桃色のペンキが少しはげた、クモの巣が張られている家。
「うん、何かボロくなってる気がする。最後に見た時は、新しくは無いけどもっと可愛いさが残ってたよ」
私が祈望軍のところにいた期間は長かったのかな?自分ではもっと短く感じたんだけどな。