封印の虹 Vivid army
「おはよう!」

「おはよう桃心!」

愛恩はカメラを熱心に掃除していた。

「実はこのカメラ、魔改造されたの」

「魔改造?」

「レーザー!」

何も無い所にカメラを向けると、強い光が出た。

「希望する人はこの改造を受けたの。使い方を間違えると大変なことになるから気をつけないと……」

これを見てしまったら失明してしまうかもしれない。私も見ないようにしよう。

「桃心、私も投げれる数が増えたぞー!ついでに切れ味もよくなったぞー!」

「鼠優子、よく頑張ったな。あっ私も桃心がいない間に上達したぞ。ストーリィも強化された」

「私を忘れないで。銃も威力を上げて、ほら……格闘技も身につけたのよ。弾切れになっても戦えるわ!」

「実は、秘密兵器を装備してるの。これがあれば敵にも気づかれずに攻撃出来る」

皆強くなっている。私は……ちょっと成長したかな?

菜の花ちゃんたちの様子を見に行くと、前に見た時と大分変っていた。

「見て桃心!春夏が近代化改修して強くなったよ!」

菜の花ちゃんが荷物を抱えながら言った。確かに、前よりも強そうに見える。

「朝日も強くなりましたよ」

「蜜柑ちゃん!土鳩は?」

「……沈んでしまいました」

蜜柑ちゃんは暗い声で言った。聞いてはいけない事だった……

「ごめんなさい……」

水華さんは大きな軍艦の前にいるのが見えた。忙しそうにしている。見たことが無い軍艦だった。新しくつくられたのかもしれない。
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