封印の虹 Vivid army
帰ってきた私は、先輩の綾乃さんに今日の事を話した。綾乃さんが私にアドバイスしてくれたおかげで私はここまで来れたのだ。私は何かあったらいつも綾乃さんに言っていた。

「あまり無理しない方がいいと思うよ。今日もストーリィの損傷が激しかったじゃない」

少し無茶してでも攻撃する私は、怪我人や犠牲者は出さないようにしたいようにしたいと思っている鋼打隊長と意見が合わない。

「今日は運が良かったから、明日は運が悪くなるんだろうな……」

いいことがあった次の日は、何か悪いことが起きる。今日運よく命中したから明日はちゃんと狙っても不具合があって撃てなくなるとか……

「明日なんて自分次第で変わるよ。何か悪いことが起きそうなら、ストーリィの整備とかをいつもよりしっかりしておくとかね。避けようがないときもあるけど……」

いままでのことも、よく考えたら避けられることだったかもしれない。よし、装備の確認しに行こう。
綾乃さんにお礼を言って、自分の部屋に戻る。

「でも、明日何が起こって、どうすればいいのか分かったら確実に避けられるのに……」

そんな便利なことあるはずが無い。そう思ったけど少し期待しながら日記に書いてみた。
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