封印の虹 Vivid army
陸軍はマリオネット半島の近くの、スノー平原で待機していた。
メッキ・擬装部隊が前衛を隠すための擬装を施し、今のところ気付かれていない。

「まさか電車で移動するとは思わなかったよ」

桃心の側にいる愛恩が言った。

「私なんかトラックで運ばれたよ」

鼠優子と墨礼と紫邦さんはトラックで運ばれた。大多数はトラックで運ばれ、愛恩と私は電車で移動した。

「トラックも襲われなかったし、どっちでも一緒だったよね」

トラックは襲われる可能性が高いから、電車で普通の人のように乗ることになった。けど、一度も攻撃を受けなかったという。

小林さんは港に運ばれた魔力等をこっちに運び、安倍さんと木札さんは戦闘に参加、レドルさんは空操禁書を捕まえた場合情報を聞き出す。

「もうすぐワルキューレが来て作戦開始だって!鼠優子、用意は出来てる?」

「もちろん!」

鼠優子はナイフを持って構える。

「ワルキューレ、十一人います、前衛、突撃ー!」

万里教官の声で一斉に動き出した。
あれ、ワルキューレって十二人じゃなかったっけ?不思議に思った。誰かが事故とかで抜けたのかな?
< 158 / 176 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop