封印の虹 Vivid army
朝起きた私は、何も無いと思っていたけれども日記を開いてみる。すると、日記に今日起こるかもしれないことが書かれていた。

追跡中標的に見つかる。メッキをして持っていきましょう。

メッキとは、ストーリィに塗装してラストに見つかりにくくするものである。誰かのいたずらかと思ったけど、犯人に心当たりはない。一応、メッキをして持っていくことにした。

ラストが出現したのは森。日記に書かれていた通り、ラストを追跡することになった。ラストは私に気付かずに進んでいる。突然、ラストが後ろを振り返った。見つかる!と思ったが、メッキのおかげでラストは気付かなかった。そのままラストが行き止まりで止まった時に撃った。

「よくやった、木札。メッキを使い惜しむお前のことだから、さほど強くないと思われていたラストには使わないと思っていたんだがな」

久しぶりに隊長に褒められた。本当はあの日記の事が無ければ使うつもりはなかったけど……
今回の事で、大分周囲も私の評価を改めたらしい。レジェンドにちょっと近づいたかもしれないけど、複雑な気分だった。
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