封印の虹 Vivid army
「ラストが……増えてる……?」

自分の目を疑った。皆が討伐したのに……

「増やされたのか……?」

鋼打さんがラストを斬りながら言う。安倍さんも木札さんもラストを次々と倒していく。

「どうする桃心!?」

愛恩は近づくラストをカメラの光で足止めする。


「一気に走って行くよ!」

白旗を一心不乱に振り回しながら走る。

「おい、護衛を置いて行くな!」

鋼打さんがすぐに追いつく。

「鸚緑、紫邦、行くぞ!」

「ちょっ黒倉なに敢行してんの!」

「でも、これ以外に方法は無いと思うわ」

月虹部隊はラストだらけの場所を走りぬく。地面の誰かを避ける余裕は無かった。
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