封印の虹 Vivid army
士官学校に入り、自分より優秀な人がいっぱいいて、成績は中の下であることを知った。小学校ではありえなかった、成績表を隠すという経験を初めてしたときに、劣等感が強くなっていった。
学校を卒業し所属する部科を決める時、目立たないと言われていたメッキ・偽装を選んだ。しかし、このときメッキ・偽装を選んだ新兵が神世代と呼ばれるようになった。これを選んで後悔した。評価されないのにやることは厳しい、辞めたいといつも思っている。しかし、辞めると行く場所が無く、地元に帰っても馬鹿にされる。だからここにいるしかなかった。
「ねえ聞いて!この前の金メッキ、表彰されたって!」
リリンが表彰された人の名前が書かれた紙を机に置く。この前の金メッキは、途中までは自信作だった。
しかし、隊長が装飾にアメジストを使えと命令され、嫌々付けた。アメジストを付けるのは嫌だったし、もっと磨かなければいけなかったのに未完成のまま納期が来てしまいそれを送ったのだった。だから、表彰されるわけないと思いながら少し期待してしまった。
リリンが表彰者の名前を読み上げる。もちろんその中に私の名前は無かった。表彰されなかったのは、私だけだった。
前もそんなことがあった。自分だけ表彰されず、存在感が無いせいで皆は全員が表彰されたと勘違いしていた。
そして、このことをきっかけにアブソリュート10、正しくは
アブソリュート9と呼ばれるようになる。
学校を卒業し所属する部科を決める時、目立たないと言われていたメッキ・偽装を選んだ。しかし、このときメッキ・偽装を選んだ新兵が神世代と呼ばれるようになった。これを選んで後悔した。評価されないのにやることは厳しい、辞めたいといつも思っている。しかし、辞めると行く場所が無く、地元に帰っても馬鹿にされる。だからここにいるしかなかった。
「ねえ聞いて!この前の金メッキ、表彰されたって!」
リリンが表彰された人の名前が書かれた紙を机に置く。この前の金メッキは、途中までは自信作だった。
しかし、隊長が装飾にアメジストを使えと命令され、嫌々付けた。アメジストを付けるのは嫌だったし、もっと磨かなければいけなかったのに未完成のまま納期が来てしまいそれを送ったのだった。だから、表彰されるわけないと思いながら少し期待してしまった。
リリンが表彰者の名前を読み上げる。もちろんその中に私の名前は無かった。表彰されなかったのは、私だけだった。
前もそんなことがあった。自分だけ表彰されず、存在感が無いせいで皆は全員が表彰されたと勘違いしていた。
そして、このことをきっかけにアブソリュート10、正しくは
アブソリュート9と呼ばれるようになる。