封印の虹　Vivid army
本を手に入れた私は、昔からやりたかったことを実行に移すことにした。それは、安田の部屋を爆破することである。安田はメッキ・偽装にかける資金をケチり自分の金にした。それのせいでこっちが自腹を切らなければいけなくなる時があった。あのときの恨みを晴らすため爆破する。
昨日より強くし、誰もいないころを見計らって窓の外から投げ込み、閉めた。

その直後、大きな爆発音がする。野次馬が集まってきたので私もそれに混じる。駆け付けた安田は発狂した。

「やめろ！調べなくていい！」

「これは粉塵爆発のようですね」

調査隊の人は安田を無視して部屋の瓦礫を調べ始める。

「あ、奇跡的に無事な書類ありましたよ～」

運よく燃えなかった書類が瓦礫の下から発見された。

「やめろ！」

書類を持っていた子から鋼打さんが書類を受け取る。

「この書類おかしくないですか？」

「あ～これは、安田さんもしかして～」

鋼打さんはニヤニヤしながら書類を見る。安田は訳のわからない事を喚く。これぞ地獄絵図。

これが見たかったんだ！

念願が叶い、自分がやったことも気付かれていない。本を使わしてくれたあの女の子に感謝をした。
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