封印の虹 Vivid army

秋哉君は、絶対虹と付き合わないと思っていた。だって秋哉君はあまり前線で戦わないメッキ・偽装科を嫌っていたから。
昔、偶然悪口を聞いたことがある。その時、聞いてしまった。

「小林　優呼。前線に滅多に出ないメッキ・偽装科の上にメッキの技術でさえもあの中で１番劣っている。アブソリュート１０じゃなくてアブソリュート９だろ」

あのときの事はまだ忘れていない。好きだったのなんて昔の話、今は憎むべき敵だ！
２人より早く兵舎裏に着いた。本を開き、昨日よりもっと強くする。そして……

「虹！」

虹を見つけて標的は駆け寄る。ちょっとやめてよ。じゃないと


お前だけを爆破出来ないでしょ

爆弾を、標的目掛けて投げる。虹があいつを見つけた時、少し立ち止まってくれてよかった。そのまま進んでたら虹も巻き込まれてたよ。
煙で２人はよく見えない。虹の悲鳴で目を覚ました。そして、自分のしたことに気付く。

いつの間にかその場を逃げ出し、自分の部屋に戻っていた。そして、４時間くらい引きこもっていた。４時間くらい経った午後６時、メッキ・偽装科用倉庫に来てという手紙が郵便受けに届く。きっと、今日の事だろう。

でも逃げる気は無い。あんなことをしたんだ、許されるわけがない。きっと外に出たところを捕まるのだろう。そう思って外に出た。しかし、誰もいない。私はそのまま倉庫へ向かった。