封印の虹 Vivid army
「空操禁書、覚悟しろ!」

斬撃部隊の1人が空操禁書に向かい、剣を振りおろそうとする。

「効かないよ」

空操禁書が剣に手を向けると、剣とともに吹き飛ばされた。

斬撃部隊が次々と負けていく様子を見た射撃部隊は、攻撃の準備を始める。

「敵は気付いていない。撃て!」

空操禁書の姿が見えなくなるくらい全方位から撃つ。

「これはどうですか?」

隊長の水麒も、これで仕留めたと思った。だが……

「余裕余裕。反射の本ですから」

反射の本の足元には多くの矢や弾丸が落ちている。あれだけの数だったのに1つも当たっていない。

「こんなことが……射撃部隊が負けるなんてこと……」

どんなラストも貫いてきた水麒の矢が負けた。それは、水麒だけでなく射撃部隊全体を絶望させた。

陸軍の主要部隊の敗北で士気は大分下がった。しかし、そんな状況でも諦めない者はいた。
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