封印の虹 Vivid army
あなたのストーリィは何?
「う~昨日はあまり寝れなかった……」
昨日はいろいろ緊張して寝れなかった。クマが出来ていて、肌も荒れている。頭もボヤ~とする。今日から訓練が始まるのに……
「訓練で疲れたらよく寝れるかな」
洗面台に行くと、鏡の中の私に冗談を言ってみた。
訓練は朝早くから始まり、とても厳しい。それでも何人か余裕でこなしている人がいる。一体何者なんだろう。訓練の後は謎の部屋に入れられた。
「皆さん、大事なことなのでよく聞いてください。今から、あなたたちのモチーフとストーリィを作ります」
さっきまでずっと冷静な万里教官が真面目な顔で訳のわからないことを言ったので、笑ってしまいそうになった。周りの反応は何それって言ってたり、笑ってたり、何か知ってそうな感じの人も……
「静かに。今からモチーフとストーリィの説明をします。この2つは、軍人にとってとても大切なものです」
そう言われると皆静かになる。
「モチーフとは、身分証明になる物です。その他にもいろいろなことが出来ますが後で教えます。そして、ストーリィはあなたたちがラストと戦うときに使う武器です」
ここでは、あの未確認生命体のことをラストと呼ぶらしい。ここまで説明されたところで、私たちはモチーフとストーリィを作ることになった。
「うわ~ストーリィの方人多いね~。桃心、先にモチーフ作らない?」
「そうしよう」
愛恩と一緒に並んでやっと自分の番が来た。モチーフはアップリケみたいな感じで軍服に貼るらしい。モチーフはぼんやりと光っている岩から50秒くらいで作られる。
「あ、私の出来たっぽい。桃心は?」
「出来た!えっと私のは……白い旗?」
出来あがったモチーフを見て、周りが騒ぎ始める。大抵の子は騒いでいる理由を分かっていなかったけど、縁起が悪いとか、逆に選ばれし子が降り立ったと言う人もいた。
「白旗……桃心さん、後で話があります。ストーリィを作った後もここに残って下さい」
教官は思い詰めたような顔で言う。あれ、これって面倒なの作っちゃったかも。身分証明するものが縁起悪いと言われ少し落ち込む。
「桃心、気を取り直してストーリィ作りに行こう」
「うん……」
ストーリィを作るため並んでいる間も白い旗のことを話す声が聞こえた。名前もモチーフも変だからせめてストーリィは普通でありますように!
昨日はいろいろ緊張して寝れなかった。クマが出来ていて、肌も荒れている。頭もボヤ~とする。今日から訓練が始まるのに……
「訓練で疲れたらよく寝れるかな」
洗面台に行くと、鏡の中の私に冗談を言ってみた。
訓練は朝早くから始まり、とても厳しい。それでも何人か余裕でこなしている人がいる。一体何者なんだろう。訓練の後は謎の部屋に入れられた。
「皆さん、大事なことなのでよく聞いてください。今から、あなたたちのモチーフとストーリィを作ります」
さっきまでずっと冷静な万里教官が真面目な顔で訳のわからないことを言ったので、笑ってしまいそうになった。周りの反応は何それって言ってたり、笑ってたり、何か知ってそうな感じの人も……
「静かに。今からモチーフとストーリィの説明をします。この2つは、軍人にとってとても大切なものです」
そう言われると皆静かになる。
「モチーフとは、身分証明になる物です。その他にもいろいろなことが出来ますが後で教えます。そして、ストーリィはあなたたちがラストと戦うときに使う武器です」
ここでは、あの未確認生命体のことをラストと呼ぶらしい。ここまで説明されたところで、私たちはモチーフとストーリィを作ることになった。
「うわ~ストーリィの方人多いね~。桃心、先にモチーフ作らない?」
「そうしよう」
愛恩と一緒に並んでやっと自分の番が来た。モチーフはアップリケみたいな感じで軍服に貼るらしい。モチーフはぼんやりと光っている岩から50秒くらいで作られる。
「あ、私の出来たっぽい。桃心は?」
「出来た!えっと私のは……白い旗?」
出来あがったモチーフを見て、周りが騒ぎ始める。大抵の子は騒いでいる理由を分かっていなかったけど、縁起が悪いとか、逆に選ばれし子が降り立ったと言う人もいた。
「白旗……桃心さん、後で話があります。ストーリィを作った後もここに残って下さい」
教官は思い詰めたような顔で言う。あれ、これって面倒なの作っちゃったかも。身分証明するものが縁起悪いと言われ少し落ち込む。
「桃心、気を取り直してストーリィ作りに行こう」
「うん……」
ストーリィを作るため並んでいる間も白い旗のことを話す声が聞こえた。名前もモチーフも変だからせめてストーリィは普通でありますように!