封印の虹 Vivid army
僕は鶴橋 千歳。ドジだって、よく言われます。昔見た飛行機に憧れて士官学校に入りました。
入る前、お母さんには大反対されました。長生きしてほしくて千歳という名前を付けたのに、どうして死にに行こうとするの?と。でも、死にに行くんじゃない。ラストのせいでお母さんも困っている。だから、ラストを絶滅させれば親孝行になると思ったんです。

それから何年か経って、やっと憧れの飛行機に乗れました。僕は飛行機にもっと載っていたいと思いました。ラストが絶滅し、平和な世の中になったら自由に飛行機に乗れるかもしれない、だから頑張っていました。

でも、実力は努力と比例しませんでした。僕のせいで何人もの仲間が死んでいきました。仇を討つためと、無理な攻撃もしてしまいました。その時、一瞬油断してしまい、顔を大怪我してしまいました。

そして、僕は戦うことをやめさせられました。飛行機にも乗れません。最初は悲しくて泣いてしまいました。
ですが、諜報部隊の氷室さんは面白い人で、なんとあの朝日さんもいました。氷室さんと朝日さんと過ごした日々は、忘れられません。

僕が次の作戦で生きて帰ってこれる可能性は低いと思います。嫌な予感がするんです。扶桑さんが、次の作戦は多くの犠牲者が出るだろうと言っていたのを聞いてから。
もし、僕が死んでしまったら、未愛とお母さんは大丈夫でしょうか?でも、未愛は強い子だから、大丈夫か……

最後に、もう一度飛行機に乗るチャンスを下さった扶桑さん、なかなか上達しない僕にも諦めずに教えて下さった敷島さんと山城さん、そして……僕の最高の仲間の氷室さんと朝日さんにお礼が言いたいです。ありがとうございました。

そして、ずっと言えませんでしたが、朝日さん……

千歳の手帳の1ページ目 最後のところは消しゴムで消されていてよくわからなくなっている
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