封印の虹 Vivid army
今日は開いてるといいなと思いながら廊下を歩く。今日、愛恩は来れないと言っていた。

「白原さん、どこに行くんですか?」

「えっと……図書室……」

「図書室か……僕も行きます」

美理矢君と一緒に行くことになった。どうしよう、着く前に死ぬかも……

「図書室……ここにもあったんですね……」

古い木に図書室と書かれた板を見て美理矢君が言った。新しい図書室が他にあるのでここは人がほぼ来ない。けど、ここは白旗や空操禁書のことが書かれている本が多い。

「開いてた、よかった……織雨さーん!」

「何でしょうか?」

階段からふわりと下りてきた。織雨さんは本で見た魔法使いに似てると思う。古い図書室にいるから特に。

「今度はクイックシルバーについて書かれている本を探して下さい!」

「分かりました」

この前みたいに織雨さんは本を本を探してくれた。

「白旗の本も一応……」

「ありがとうございます!」

織雨さんは心が読めるんだろうか……
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