封印の虹 Vivid army
クイックシルバーの本は分からない単語が多すぎるので、借りて誰かに教えてもらおう。この前読んでいなかった白旗の本を読んでいると、光の粒について書かれているところがあった。
白旗を振った時出てくる光の粒は、エルピスという。魔力のような何かで、時間が経つと気体になる。力が籠められたエルピスほど気体になる時間が遅い。
気体になるんだ……ということは、エルピスは今も気体としてどこかを漂っているのかな……?それなら、治療の時は窓とかを閉めてエルピスが逃げないようにすればいいかもしれない。
何でこんなことが書かれている本があるのに、ラリマーさんたちは読ませてくれなかったんだろう……
「白旗についての情報はほとんどここで得た気がする……何で早くに連れて来てくれなかったんだろう……」
「多くの人が忘れてるんです、存在を。新しい図書室が出来た時、自由にしていいと前の司書さんに鍵を渡されたので、使われなくなることはわかっていたのかもしれません」
織雨さんは、図書館にいるときずっと一人なのかな?いくら一人が好きでも、何年もそれが続くと少し寂しくなったりしないのかな……?
「まあ、一人の方が厄介なことに巻き込まれなくて楽です」
本を読みながら織雨さんはそう言った。厄介なことか……確かに、誰かとけんかになったりいじめられたりしないかもしれない。
白旗を振った時出てくる光の粒は、エルピスという。魔力のような何かで、時間が経つと気体になる。力が籠められたエルピスほど気体になる時間が遅い。
気体になるんだ……ということは、エルピスは今も気体としてどこかを漂っているのかな……?それなら、治療の時は窓とかを閉めてエルピスが逃げないようにすればいいかもしれない。
何でこんなことが書かれている本があるのに、ラリマーさんたちは読ませてくれなかったんだろう……
「白旗についての情報はほとんどここで得た気がする……何で早くに連れて来てくれなかったんだろう……」
「多くの人が忘れてるんです、存在を。新しい図書室が出来た時、自由にしていいと前の司書さんに鍵を渡されたので、使われなくなることはわかっていたのかもしれません」
織雨さんは、図書館にいるときずっと一人なのかな?いくら一人が好きでも、何年もそれが続くと少し寂しくなったりしないのかな……?
「まあ、一人の方が厄介なことに巻き込まれなくて楽です」
本を読みながら織雨さんはそう言った。厄介なことか……確かに、誰かとけんかになったりいじめられたりしないかもしれない。