「それでも貴女が好きでした。」
1st song 全てはここから
【沙耶side】

ホームルームも終わり外に出る。

空はもう茜色に染まっている。

「遅くなっちゃった…寒‼︎」

冬は暗くなるのが早い。

中高の校舎を通り過ぎようとした時


ドスン

衝撃音。


それに気付いた先生が駆けつける。

「何…?」

音がした方を見る。

そこに倒れていたのは、

「…………りな…?」

私達の後輩、逢沢りなだった。


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