「それでも貴女が好きでした。」
「沙耶……起きて」
意識を浮上させる。
「お母さん……?」
「今、学校から連絡があって、話は聞いた。今週は休校だって。後、合唱部部員は13日に来てくださいだって」
「…………」
「じゃあ、とりあえず寝てて。顔色悪いから」
「…………」
「じゃあね」
そう言うと出て行った。
今何時……?
時計を見る。
〈20:49〉
とりあえず着替える。
制服は適当に置いておく。
寝たい。何も考えたくない。
寝れば考えなくて済むから。
ベッドに入る。
もう目覚めなかったら良いのにね__