☆天まで届け☆
自分のサッカーボールをけりながら家路につく。
このまま帰ったってなにもない。
公園でちょっとけっていくか。
そう思った俺は家とは違う方向に歩きだした。
家の近くにも公園はあるが,サッカーをするには少し小さい。
家からちょっと離れた公園は結構広くて,小さい頃から俺はよく通っていた。
時刻は5時。
4月だからもう夕日が明るい。
夏になれば日が伸びて,ボールがよく見える時期になるな・・・・
そんなことを考えながら公園に入ると・・・・
キーコー・・・・キーコー・・・・・
公園の隅にあるブランコを漕ぐ音がした。