☆天まで届け☆
神崎克己。
俺とは小学校・中学校の付き合いで,同じサッカー部だった。
今は連絡も取っていないが・・・・
「うまくいってんのか?克己と。」
「まー普通かな。実は彼女いないでしょ!!」
「んだよ。いらねーよ。」
「あーはいはい。」
そんな会話をしながら学校へと向かう。
途中であいつとは別れてお互い背を向けて学校へと向かった。
「!」
一瞬,昨日の少女の後ろ姿が頭をよぎった。
「おい佐藤!!」
「!?」
俺は振り返って佐藤を呼んだ。
「お前何高だっけ!」
「西山高校だけど?」
「お前の学校にガキっぽいやついねぇ?」
「えぇ!?全然分かんないそんなの。」
チェ。
ありがとよ、と言った俺は学校へ走った。
モヤモヤを振り払うために。