☆天まで届け☆
-お前のこと好きなんだよね,俺。ファンなの-
なんだよ・・・・
そんなことを言われたのは初めてで・・・・・
若干動揺している俺がいた。
試合が再開し,それでも調子が悪かった俺は途中で交代が命じられた。
その時,竹はもういなかった。
「よーし整列!!」
笛とともに監督の声がグラウンドを響き渡る。
部員20人ほどの俺たちはすぐに整列して円を作る。
「今日はここまで!各自自分のプレイの良し悪しがわかっただろうからそれを次に生かすような練習をしろよ!!」
「うす!」
「解散」
「ありがとうございました----!!」
部活が終わり,ボールなどを片づけ出す。
俺は部室に足を踏み入れようとした。
「あー疲れた!てかさぁ、ホントぶかつだりぃんだけど。」
!?
先輩たちの声が聞こえた。
「俺も。別に強くもねぇし。いつも同じことの繰り返しだし。」
「中学の時からそうだったけどな。やめよっかなぁ。」
・・・・・・・。
怒りが・・・・込み上げてきた。
そんなことを思っているやつといっしょにプレイしているなんて・・・・
俺は後片付けをほったらかしてジャージのまま学校を後にした。