☆天まで届け☆
どのくらい経っただろうか。
少女のブランコの漕ぎが弱まってきた。
そして,空を見上げていた少女の顔が下へと向き始めて・・・・
「!」
「――――――!」
少女が俺に気がついた。
「・・・・・・・。」
「・・・・・・。」
無言。
なにしてるの、もなく。
なにみてるの、もなく・・・
ただただ俺を見ている。
見ていた俺が逆に視線をそらしてしまった。
ガシャンッ
「!」
少女がブランコを下りた。
ザ、ッザ、ッザ
少女が俺に向かって歩いてきた。