☆天まで届け☆
「やっぱ里香のメシうんまいなぁ。うらやましいだろ実!」
「は?」
「こんな彼女ほしいだろぉ。」
「俺別に彼女とかいらネェし。」
「実君の彼女はサッカーボールだもんね。」
・・・・だから
そんなまっすぐな目で見るなっての。
「あ!コイツ照れてる!!里香に惚れるなよ!!?」
「惚れねぇよタコ!!」
俺は箸を置いて席を立った。
「どこ行くんだよ!」
「彼女とデート。」
「あら!いつの間に!?」
「違うから里香チャン。」
「あいつの彼女っつったらアレしかねぇだろ。」
俺は彼女を持って家を出た。
俺から一度もいなくなったことのない彼女。
サッカーボール。