☆天まで届け☆

次の日,同じ時間に朝起きて、同じ時間に学校に向かって,同じ時間に朝連を終え,
気がつけばもう掃除の時間になっていた。


「実~~♪」

「!」


今日初めて竹が話しかけてきた。

「うす~~!」

「・・・・うす。」

「ガムくう??」

「いらねー。」


相変わらずうざい会話だ。


「なぁなぁ~サッカーおもしれぇ??」

「はぁ??」


意味不明な会話。

「おもしろくなきゃ続けてねぇか。」

はは、と笑いながら自分で答えている。


「お前さ・・・・」

「竹,だよ!」

「おめぇさ,おれのことばかにしてんの?」

「へ?」


俺はほうきを竹に手渡して掃除場所を後にした。

竹のへらっとした言い方は,どうも馬鹿にされている気がしてならなかった。

でも竹は,しっかり俺のことを考えてはなしてくれてたのにな。
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