電車で見かけるあの人の横には、いつも彼女がいた
10
いつもと違う時間、違う車両。
あれから一週間。
あの時間の電車には乗っていない。
翼くんが、どれだけ彼女の事を好きだったか、言われなくても分かってる。
そんな人に「よりを戻して欲しい」なんて頼まれたら……。
何も知らなかった時とは違う。
私は、翼くんの事を好きになってしまっていた。
多分、彼女がいた時から……。
二人で一緒にいる所なんて、見たくない。
だから、時間も電車も変えた。
あれからどうなったのかは、分からない。
でも、二人また仲睦まじく、あの時間の電車に乗っているだろう。
「翼くん、笑ってるかな……」
あの笑顔を思い出し、ボソッと呟いた。
あれから一週間。
あの時間の電車には乗っていない。
翼くんが、どれだけ彼女の事を好きだったか、言われなくても分かってる。
そんな人に「よりを戻して欲しい」なんて頼まれたら……。
何も知らなかった時とは違う。
私は、翼くんの事を好きになってしまっていた。
多分、彼女がいた時から……。
二人で一緒にいる所なんて、見たくない。
だから、時間も電車も変えた。
あれからどうなったのかは、分からない。
でも、二人また仲睦まじく、あの時間の電車に乗っているだろう。
「翼くん、笑ってるかな……」
あの笑顔を思い出し、ボソッと呟いた。