電車で見かけるあの人の横には、いつも彼女がいた
12
ホームのベンチに、二人で腰を下ろす。
「……………」
「……………」
気まずい。
チラッと翼くんを見ると、その横顔は少し怒っている様に見えた。
私は居たたまれなくなり、口を開いた。
「……あの……彼女と、仲良くやってる……?」
すると翼くんが、はぁ……と溜め息を吐き、
「やっぱり……。美里ちゃん、勘違いしてるみたいだけど、俺、アイツとより戻してないから」
と言った。
「え?……えぇっ!?なんで!?」
私は驚きの余り、叫んだ。
「ちょっ!声っ!」
翼くんが、シーッ!と人差し指を立てる。
「なんでって言われても、俺、もう他に好きな子いるから」
「えっ……」
他に好きな子?
そんな……。
どの道、私は失恋確定じゃん。
「……美里ちゃん、分かってる?」
「……へ?」
「俺、今告白してるんだけど」
「え、誰に?」
「美里ちゃんに」
翼くんの言葉に、今度は唖然としてしまった。
「……………」
「……………」
気まずい。
チラッと翼くんを見ると、その横顔は少し怒っている様に見えた。
私は居たたまれなくなり、口を開いた。
「……あの……彼女と、仲良くやってる……?」
すると翼くんが、はぁ……と溜め息を吐き、
「やっぱり……。美里ちゃん、勘違いしてるみたいだけど、俺、アイツとより戻してないから」
と言った。
「え?……えぇっ!?なんで!?」
私は驚きの余り、叫んだ。
「ちょっ!声っ!」
翼くんが、シーッ!と人差し指を立てる。
「なんでって言われても、俺、もう他に好きな子いるから」
「えっ……」
他に好きな子?
そんな……。
どの道、私は失恋確定じゃん。
「……美里ちゃん、分かってる?」
「……へ?」
「俺、今告白してるんだけど」
「え、誰に?」
「美里ちゃんに」
翼くんの言葉に、今度は唖然としてしまった。