電車で見かけるあの人の横には、いつも彼女がいた
6
いつもと同じ時間、同じ車両。
今日は、メチャクチャ混んでる。
丁度、斜め向かいに立っている彼。
彼も、眉間にシワを寄せ、この混雑に耐えている。
(……っ!?)
ゾワッ!と鳥肌が立った。
(お、お尻……触られて、る……?)
混んでいるから、手が当たってるだけだろうか?
……いや、違う。
(完璧に触られてるっ!)
声を出そうとしても、出ない。
(どうしよう!)
カバンをギュッと抱える。
「いでっ!いででででっ!」
「おっさん、何してんの?」
振り向くと、彼がサラリーマンの腕を捻り上げていた。
今日は、メチャクチャ混んでる。
丁度、斜め向かいに立っている彼。
彼も、眉間にシワを寄せ、この混雑に耐えている。
(……っ!?)
ゾワッ!と鳥肌が立った。
(お、お尻……触られて、る……?)
混んでいるから、手が当たってるだけだろうか?
……いや、違う。
(完璧に触られてるっ!)
声を出そうとしても、出ない。
(どうしよう!)
カバンをギュッと抱える。
「いでっ!いででででっ!」
「おっさん、何してんの?」
振り向くと、彼がサラリーマンの腕を捻り上げていた。