あいつに恋するわけがない





「うーん私はあんなに完璧だと逆に一緒に居づらいな」




「えーー!なんでよ!!
あんな完璧な男他にいないよ!?」





美緒は不思議そうに私をみつめた





「うん」





だけど本当は大久保君に憧れている





そんなこと誰にも言えないけどね





入学式の日






電車の中で妊婦さんに席を譲っている大久保を見て一目惚れした





少し無愛想だけど本当は優しい心をもっているのかも知れない




冷たいPrince




そんなことを聞いたことがあるけど





私はあの日のことを忘れない
















< 6 / 36 >

この作品をシェア

pagetop