気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
6.捕まえた
***
最近、驚くほどではないのだけれど、仕事に対しての景さんの姿勢が変わった。
わたしと恋人関係になった、それがちょうど彼のタイミングらしい。
『今のままでもいいけれど、もう少し真面目にならないとね』と、言っていて、自由な性格を控えるようにしているみたい。
きっと、今後のステップアップのためだと思う。
それなりの立場になったら自分の下にデザイナーがつくことがもっと多くなるだろうし、気まぐれで適当な景さんでいるわけにはいかない。
本当、控えているっていっても少しだけど。それでも、彼なりに考えて仕事しているのだから、見守りたい。
今日中の作業に一区切りがついて、休憩をしようとデスクを立って通路の出たとき、ちょうど会議が終わったらしくミーティングルームから数人の社員が出てきた。
その中に賀上さんの姿を発見して、足を止める。
わたしの横を仕事の話をしながら通りすぎていく社員に軽くお辞儀をした後、ドアの前に残っていた賀上さんにもう一度視線を向けた。
「お疲れさまです」
「ああ、お疲れ」
賀上さんはわたしのところまで歩いてくると、立ち止まって見下ろしてきた。
景さんに想いを伝えて恋人になった日から数週間。賀上さんは以前と変わらず、気まずいものを感じたりはしない。
賀上さんがわたしに特別な気持ちがあったのか、ものすごく曖昧な表現をされたからやはり違うのかなとも感じている。
だからわたしも特別気にするようなことはしない。
ただひとつ、どうしても言っておきたいことがある。
最近、驚くほどではないのだけれど、仕事に対しての景さんの姿勢が変わった。
わたしと恋人関係になった、それがちょうど彼のタイミングらしい。
『今のままでもいいけれど、もう少し真面目にならないとね』と、言っていて、自由な性格を控えるようにしているみたい。
きっと、今後のステップアップのためだと思う。
それなりの立場になったら自分の下にデザイナーがつくことがもっと多くなるだろうし、気まぐれで適当な景さんでいるわけにはいかない。
本当、控えているっていっても少しだけど。それでも、彼なりに考えて仕事しているのだから、見守りたい。
今日中の作業に一区切りがついて、休憩をしようとデスクを立って通路の出たとき、ちょうど会議が終わったらしくミーティングルームから数人の社員が出てきた。
その中に賀上さんの姿を発見して、足を止める。
わたしの横を仕事の話をしながら通りすぎていく社員に軽くお辞儀をした後、ドアの前に残っていた賀上さんにもう一度視線を向けた。
「お疲れさまです」
「ああ、お疲れ」
賀上さんはわたしのところまで歩いてくると、立ち止まって見下ろしてきた。
景さんに想いを伝えて恋人になった日から数週間。賀上さんは以前と変わらず、気まずいものを感じたりはしない。
賀上さんがわたしに特別な気持ちがあったのか、ものすごく曖昧な表現をされたからやはり違うのかなとも感じている。
だからわたしも特別気にするようなことはしない。
ただひとつ、どうしても言っておきたいことがある。